特殊技術,SPECIAL TECHNOLOGY

材 料 検 査

レーザー誘起ブレークダウン分光分析計(LIBS)による元素分析


炭素の測定が可能なハンドヘルド型分析計!

ハンドヘルドLIBS「 Z-200 C+ 」による材質判別

 

現地で金属の化学成分を測定し、その場で分析結果を確認できます。また、蛍光X線では測定不可能な軽元素(Cなど)も測定できます。

装置外観
装置外観
測定状況
測定状況

▶特 徴

  • 軽元素(Cなど)も測定可能。
  • Al合金の分別(2000 系、5000 系など)が可能。
  • 小型軽量、バッテリー駆動のため、現地での連続的な分析作業が可能。
  • 測定が迅速。
  • 分析結果がその場で確認可能。
  • 「C」などの微量元素を測定する前に軽微な研削が必要(汚れ、スケール等の除去)。
  • 分析痕はごく軽微なグラインダー仕上げで消失(溶発深さ:~50 μm程度)。
  • 放射線を使用しない。

▶測定原理

試料にパルスレーザーを照射することで、試料のごく表面の一部をプラズマ化し、これが基底状態に戻る際に放出される光を分析することによって元素分析をおこないます。

▶適 用

  • 現場使用部材の材質確認
  • 材料の受入れ検査(PMI)
  • 溶接金属の材質確認(溶接棒の誤使用管理)
  • スクラップ選別
  • 展伸材などの受入・出荷検査など

▶現地での分析結果表示例

定量分析結果をすぐに表示できます。さらに内部データとマッチした場合は、材料種別も判別し表示できます。

分析結果画面
分析結果画面
スペクトル表示画面
スペクトル表示画面

▶仕 様

  • 測定可能元素

(Al合金の例)

Li,Be,Mg,Al,Si,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Zr,Pd,Ag,Sn,Pb,Bi

(炭素鋼の例)

C,Al,Si,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Nb,Mo

  • 炭素検出限界    0.008 %
  • 炭素検出範囲    ~ 1 %(炭素鋼・低合金鋼), ~ 0.16 %(ステンレス鋼)
  • スペクトロメーター 190 ~ 620 nm